{野球肩}
{足首捻挫}
本来、骨と骨をつなげている「靭帯」と
呼ばれるものが、足首が本来と異なる方向
には向かないように役割を果たして
いますが、足をひねってしまと、この「靭帯」
が引っ張られて、伸びたビニール袋のように
なってしまい、役割を果たせなくなってしま
います。この「靭帯」がのびきったり、断裂
した状態、つまり足首の「靭帯損傷」ことを
「足首捻挫」といいます。
どんな捻挫でも、捻挫をしたかなとおもったら
、まず安静にし、アイシング処置をしましょう。
素早く適切な処置ができるかどうかで、回復に
大きな影響が出てしまいます。ケガの直後には、
「RICE(ライス)処置」と呼ばれる、
安静・冷却・圧迫・挙上の応急処置が有効です。
{RICE(ライス)処置}
安静(Rest)・・・まずは捻挫した箇所を動かさない。
冷却(Icing)・・・痛めたところは腫れて熱を持つため冷やす。痛みを抑える。
圧迫(Compression)・・包帯などで、内出血による晴れを押さえる。挙上(Elevation)・・台の上など、足を少しでも高い位置に置く。理想は心臓より上。
{アキレス腱炎・周囲炎}
スポーツ選手や仕事でたくさん歩くことが多いと歩行時に
アキレス腱部に痛みは発生します。
この痛みは歩行当初に強く、歩く慣れると軽減し、
さらに歩くと痛みが悪化します。
アキレス腱部に腫れや痛みがありますが
安静にしていると軽減します。
また、他の外傷などで二次的に負担がかかり
痛めることもあります。
扁平足を有する場合にも起こりえます。
{股関節の痛み(グロインペイン症候群)}
ランニングや起き上がり、キック動作など腹部に
力をいれたときに鼠径部(股関節前面)やその
周辺に痛みが生じます。
他の競技に比べサッカー選手に多くみられ、一度
なると治りにくいのが特徴です。
体幹から股関節周辺の筋や関節の柔軟性の低下に
よる不安定性、体幹と下肢の動きが機能的に動か
ないなど痛みと機能障害の悪循環が生じて症状が
慢性化していきます。
何らかの原因で可動性、安定性、協調性に問題が
生じたまま、無理にプレーを続けると、体幹から
股関節周辺の機能障害が生じやすくなります。
また、片足で立ってキックを多くするサッカーの
動作そのものが発症の誘因になります。
<予防法>
・けがのあと、無理にプレーを続けない。
・股関節周辺の柔軟性、筋力強化
・運動前の準備運動に体幹から下肢効果的に連動させる
協調運動を取り入れる
・オフ明けは注意(準備運動を十分に行う)
{テニス肘(上腕骨外側上か炎)}
物をつかんで持ち上げる動作やタオルをしぼる
動作をすると、肘の外側から前腕にかけて痛みが
出現します。多くの場合、安静時の痛みはありま
せん。
テニス初心者や中年以降のテニス愛好家に生じや
すいのでテニス肘を呼ばれています。
一般的には、年齢とともに肘の腱がいたんで起こ
ります。病態や原因については十分にわかってい
ませんが、主に短橈側手根伸筋の起始部が肘外側
で障害されて生じると考えらています。
{野球肘}
成長期にボールを投げすぎることによって生じる
肘の障害を野球肘といいます。投球時や投球後に
肘が痛くなります。肘の伸びや曲がりが悪くなり
、急に動かせなくなることもあります。
繰り返しボールを投げることによって肘への負荷
過剰となることが原因です。肘の内側では靭帯・
筋・腱が痛みます。
痛みがある場合は投球の中止が重要で、肘の安静
が大切です。痛みを我慢して投球を続けていると
障害が悪化してしまいます。
{ジャンパー膝}
ランニングやジャンプを長時間繰り返しおこなう
ことによって膝に痛みが生じてきます。
痛みの程度により重要度が異なります。
<軽症>
スポーツは可能であるが、その後痛む
<中等症>
スポーツのプレーには支障はないが
途中と後で痛む
<重症>
常に痛み、プレーに支障が出る
オーバートレーニングにより生じるため
使いずぎ症候群ともよばれます。
靭帯や腱が骨に停止するところでは、筋肉の
働きにようストレスが集中しやすく、組織の
小さな損傷が生じます。また、靭帯が骨のす
ぐ上を通るところでは、膝の曲げ伸ばしに
よって靭帯と骨の摩擦が生じ炎症の原因に
なります。
筋力不足、筋力のアンバランス、骨の成長と
筋の伸びとのアンバランス、柔軟性不足、
アライメント不良などが問題点をしてあり、
練習や環境の問題としては、オーバートレーニング
、選手の体力や技術不足、不適切な靴などが
あげられます。
<予防法>
スポーツの前にはストレッチを十分におこない、
スポーツ後にアイシングを15分ほどおこないます。
発症しても軽症あるいは中等症であればスポーツ
は続けられるの適切なコンディショニングによって
それ以上に悪化させないことが大切です。
{オスグッド病}
お皿の下の骨が徐々に突出してきて、痛がり
ます。時には、腫れたり、熱を持ったりしま
す。休んでいると痛みが無くなります。スポーツ
を始めると痛みが再発します。
発育期に起こりやすいのが特徴です。
10~15歳の成長期の子供がジャンプや
ダッシュをしすぎると発生します。
太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)の力は、
膝蓋骨を経由して膝を伸展させる力とし
て働きます。膝を伸ばす力の繰り返しに
より、大腿四頭筋が膝蓋腱付着部を介して
脛骨結節を牽引するために、脛骨結節の
成長線に過剰な負荷がかかり成長軟骨部
が剥離することで生じます。
この時期は急激に骨が成長する時期です。
成長期の一過性の病気で成長が終了すると
多くは治癒します。痛みを強くしないために
大腿部のストレッチや安静をおこない悪化
しないようにすることが大切です。
{肉離れ}
典型的なものは、スポーツしているときに
ふくろはぎの内側の中央上部に痛みが生じます。
大腿部に生じることもあります。
体重をかけると痛むために通常の歩行が
出来なくなります。
スポーツによるものが多く、下腿部、大腿部に
起こることが多いです。筋肉が伸ばされながら
収縮すると、筋力に負けて部分断裂を生じる
ことがあります。それが「肉離れ」です。
{ストリームライン}
人が浮きやすい姿勢にプラスして、泳ぐために
水の抵抗をできるだけへらした流線形をイメージ
した姿勢。
{アライメント}
各関節や骨の遊びのことをいいます。
アライメントが崩れていると関節や筋、
靭帯などに負担がかかってしまい、ケガの
原因になってしまいます。
{ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)}
産後の女性や、拇指を連続して使用する女性
に発生することが多い。
(フィンケルスタインテスト)
拇指を中にして手を握らせ、手関節を小指側にたおして
痛みの増強や運動制限が出現するテスト法
手なので安静は難しいためアイシングやテーピングなどで
痛みの軽減に努める。
{扁平足}
足底のアーチが減少して土踏まずが消失している
変形をいい、足の内側縦軸アーチ、横軸アーチが
減少してしまう。
先天性、外傷性、麻痺性などに区別するが、
もっとも多いのは、絶えず荷重するために、足の
アーチを保持する筋肉や靭帯が負荷に耐えられず
に、アーチが低下、または消失してしまったもの。
長距離の歩行、長時間の立位作業などに障害が
現れる。
足指トレーニングやインソールなどが効果的。