ランナーがかかえる障害は多岐に渡ります。また、痛みが軽減した後の復帰までのリハビリプログラムがとても重要ですが少し良くなると練習再開をして同じ部分のケガや他の部位まで痛みが増えてしまうことが良くあります。セラピスト自身もフルマラソン・駅伝に参加する一人のランナーとして膝関節・股関節・腰など練習量が増えておこるケガや新しいトレーニングを取り入れて起こるケガなどに悩まされ練習ができない時があると早く復帰したくて悩んできました。
ランナーに特化した治療プログラムでは、
・練習量増加や新しい練習方法を取り入れておこったケガ
・同じ部分のケガを繰り返してしまう
・大会に向けて早期に復帰をしたい
など、ケガの治療・復帰までのリハビリプログラム,
練習量やトレーニング方法の提案を行い
快適なランニング生活を取り戻せるようにサポートしていきます。
↑ライン@から治療の予約が可能です。
ランニング動作によって起こるケガのことを指します。
来院される方でよくあるケガとして、
・腸脛靭帯炎
・鵞足炎
・アキレス腱炎
・肉離れ(大腿部、下腿部)
・筋筋膜性腰痛
・背部痛
・膝蓋靭帯炎
・鼠径部症候群
・腓骨筋炎
・股関節の違和感等
などランニング動作によって起こる障害はたくさんあります。
走り方やトレーニングのやり方、関節可動域の固さなど障害が起こる原因も
いろいろ考えられます。
痛みがでた原因を治療しながら考えて復帰までのリハビリプログラムを組み
焦る気持ちを抑えながらできるトレーニングを組んでいきます。
当院では初診の治療も大切にしていますが2回目、3回目の治療をとても大切にしています。痛みに対して治療を行うと身体は様々な反応を起こします。その変化が2回目、3回目に現れるのでその変化を元に施術の方法を選択していき痛みが少しずつ弱くなっていくようにしていきます。
(複数の治療方法とは・・・高周波電気,超音波治療器、温熱刺激、はり治療、
筋力トレーニング,リラクゼーション、筋膜リリース
トリガーポイント治療、ストレッチ等)
当院では、Numerical Rating Scale(NRS)採用しています。
NRSとは・・0が痛みなし、10が想像できる最大の痛みとして、0~10までの11 段階に分けて、現在の痛みがどの程度かを指し示す段階的スケールです。
初診の場合は,痛みが強いので10に近い痛みですが数字が段階的に下がるように施術方法を選択していきます。
NRSを使うことによって、施術が一方通行にならないように確認していきます。
世の中には治療方法がたくさんあります。
ただ、一番大切な事は基礎解剖です。骨の数206、筋肉の数およそ600個といわれている体の構造を理解して痛みの原因となっている部分を探していきます。
少し専門的になりますが、背中の筋肉に脊柱起立筋がありますが、脊柱起立筋を細かく分けると腸肋筋、最長筋、棘筋に分けられます。
背中の痛みに対して,
・脊柱起立筋として治療を行うのか
・腸肋筋、最長筋、棘筋と細かく分けて治療を行うのか
1つの筋肉として診るか3つ筋肉として診るかで治療効果は変わるのではないかと思います。
アキレスは、ふくらはぎの筋肉と踵の骨を結ぶ太くて丈夫な腱で,そのアキレス腱が炎症を起こした状態のことをアキレス腱炎と呼ぶ。発生機序として、地面を蹴ってつま先立ちになる状態の運動を繰り返し負荷がかかった後、十分な回復期間を取らないこと,柔軟性の欠如,シューズが硬くクッション性が乏しい場合などで起こりやすくなる。運動後や、朝起きた時の歩き始めに痛みが強く、症状が進行すると安静にしていても痛いことがある。
痛みがある時は患部を安静に保つことが大切で、アイシングで炎症を抑えたり、マッサージやストレッチなどで筋肉を緩めることで症状の改善が見込まれる。
鵞足炎は、スポーツなどで引き起こされる慢性的な炎症で主に膝の内側から膝下にかけておこるもの。運動をしているとき、膝の曲げ伸ばしをした時、患部を指で押した時、もも裏の筋肉の内側のストレッチをした時などに痛む。膝を曲げ伸ばしする際に,膝が内側に入る動作、膝から下を外側に捻る動作をした時に鵞足部分の腱と骨、腱同士がこすれあうことで炎症が起きやすくなる。ランニングによる使い過ぎる事により膝の内側が擦れた結果炎症を引き起こす。
とにかくまず、炎症のためアイシング行うことが大切。
予防として、縫工筋、ハムストリングのストレッチや、足部や中殿筋のなどのトレーニングを行うことが有効とされる。
腸脛靭帯炎は、別名ランナー膝とも言われランナーに多く起こりやすい症状の一つです。腸脛靭帯が、膝部外側で摩擦することにより疼痛が発生する症状である。
初期症状として,膝の外側が緊張する軋むような痛みを感じ,症状が進行すると痛みが徐々に大きくなり,重症化すると痛みで膝の曲げ伸ばしが困難になり膝を伸ばしたまま歩く状態になる。
発生要因としては、オーバーユースがあげられ過剰なランニング時間や距離,柔軟性不足やウォーミングアップ不足,休養不足や固い地面,下り坂,固いシューズなど様々な要因があげられる。
まず、安静に保つことが大切で,またアイシングを行うことも大切である。大腿四頭筋やハムストリング、大殿筋や中殿筋などの臀部筋、腸脛靭帯などのストレッチを行うことも有効とされる。
激しいジャンプ動作やランニングなどを繰り返すことによって,膝前面に負担かかり過ぎて膝蓋骨の下や上に痛みが生じる。
激しいジャンプ動作やランニングを繰り返すことで太腿の前の筋肉が固くなる。太腿前の筋肉が硬くなることで膝蓋靭帯が引っ張られ膝蓋骨で摩擦が起き,それにより膝蓋靭帯に微小断裂が起き膝に痛みが出る。軽度の場合は、スポーツ活動後など日常生活に支障はないが痛みが強くなると痛みが常に出てくる。
痛みが治まるまでは安静にすることが大切で、予防法としては、太腿前後のストレッチ、セルフマッサージなどを行うようにすることが有効とされる。
筋筋膜性腰痛は、筋や筋膜の損傷,過度な筋収縮,過緊張などで生じる急性腰痛と慢性腰痛の総称。
腰あるいは腰から背中にかけての痛み、腰の張り、だるさ、重さなどの違和感などが症状の特徴として上げられる。始めは腰の周辺に軽い痛みを感じるほか、だるさや重さなどが感じ症状の進行と共に徐々に痛みが強まっていく傾向にあり,突然強い痛みに襲われる、ギックリ腰が起こることもある。
腰部に負担がかかる姿勢を避け、安静に保つことが大切で,腰部のストレッチや骨盤の歪みを避けるため前後の太もものストレッチを行うことが大切である。
キックの動作やランニングなどの繰り返し動作によって鼠径部,股関節周辺、骨盤にストレスがかかり炎症が生じ痛みとなる。
症状として,ランニングや起き上がり、キックの動作など腹部に力を入れたときに鼠径部やその周辺に痛みが生じ慢性化すると鼠径部が常に痛む。
保存療法で、安静にすることが大切でアイシングやマッサージなども有効とされる。予防法としては,内転筋や前後の太腿、殿筋,腸腰筋などのストレッチを行うことや股関節周辺のトレーニングを行い筋力低下を避けることが良いとされる。
腓骨筋炎は、急性の場合とゆっくりと起こるものがあり、急性の場合は捻挫に伴って急激に腓骨筋にストレスがかかり炎症を起こすパターンと、ゆっくりの場合は繰り返しの捻挫や腓骨筋の使い過ぎにより徐々に炎症がひどくなり炎症を起こす。
症状としては、くるぶしの外側,くるぶしの後ろから土踏まずにかけて痛みや腫れが起こる。また、足首を内側に捻る動きやジャンプや着地,切り返しの動きなど体重がかかることで痛みが増強する。
基本的に保存療法で安静にしアイシングなどで冷やすことが有効とされる。軽度であれば、テーピングやサポーターを使用し運動することは可能。インソールを使い外側重心のものを正しい位置に戻すこと、ジャンプの着地の衝撃を軽減することが有効とされ、ストレッチやセルフマッサージも有効とされる。
運動などにより筋肉が急激に収縮する際に、筋膜や筋繊維の一部が断裂した状態をいう。動作中に電撃痛が出現し動作続行が不可になる。プッチという音や筋肉が切れた感覚を受けることもある。ランニング時では、特にふくらはぎに多く発症しやすい。
軽度の場合、自立歩行が可能であり、中程度の場合,筋繊維の一部断裂,筋膜の損傷,皮下出血が発症し患部を指で押すと陥没が確認できこの段階になると自立歩行が難しくなってくる。重症になると筋繊維部分断裂が深く発症し患部を指で押すと陥没が確認でき自立歩行はほぼ不可能になる。
多少動ける軽度の場合でも、運動を中止し患部をアイシングすることが大切である。専門家による許可を得てから運動再開が大切で、自己判断で再開すると再発する可能性がある。
予防法として、ウォームアップを行うことが大切。特に冬場の寒い時期は筋温を温めることが重要になる。筋肉が疲労していることで発症しやすくなるため、疲労を取るためのストレッチやマッサージなども有効とされている。また、筋力不足や筋肉に左右差があることで発症しやすくなることがあるためそれらの改善が必要とされる。
ランニングなど着地を長時間繰り返す運動により足裏にある筋膜や腱に炎症が起こる障害。
症状として安定状態からの動作時や起きてからの最初に足を床に踏み込むときに踵や土踏まず部分に刺すような激しい痛みが特徴で痛みがひどい場合は足を地面につけられないほどの痛みの場合やつま先の甲側を曲げた時に激しい痛みが現れる場合,踵を指で押すと痛みが出る場合などの症状がある。一定時間動くことで痛みが減少することも特徴の1つ。
足の裏,土踏まずにあるアーチに負荷がかかってアーチが下がることで足底筋膜が引っ張られて炎症が生じる。構造的に足の裏のアーチが低いローアーチや通常よりも高いハイアーチのようにアーチの変形がある場合,足底筋膜炎の発生の可能性が高い。
予防としてインソールの使用や、腓腹筋や前脛骨筋,足底のストレッチやマッサージを行うことが有効とされる。